頭皮のフケ

フケには、頭皮が乾燥することで起こる「乾性フケ」と、頭皮の脂分が過剰なために起こる「脂性フケ」の2種類があります。頭を何日も洗わなかったり洗い方が雑だったりする場合に出るフケは、脂性フケです。 フケは、古くなった地肌(頭皮)の角質が剥がれたもの!


地肌は、自然にターンオーバー(新陳代謝)を繰り返しています。健康な頭皮では、古くなった細胞が目に見えないくらいの垢となり、表面から自然に剥がれ落ちますが、何かの刺激でターンオーバーのリズムが狂ってしまうと、まだ未熟な表皮の細胞が目に見えるくらいの大きさでごっそり剥がれてしまい「フケ」となって落ち、頭皮トラブルの元になっている事があります。

頭皮の表皮の細胞がダメージを受けると、頭皮を守るバリア機能が損なわれてしまいます。
皮脂というと悪いものであるかのように感じますが、頭皮にとって一定量の皮脂は欠かせないものなんです。皮脂をしっかり洗い落とそうとすると、
表皮の細胞に存在する細胞間脂質(セラミドなど)やNMF(天然保湿因子)まで洗い落とされてしまい、頭皮が乾燥してしまいます。
 

頭を丁寧に洗ってもフケが改善しないのは、洗浄力が強すぎるシャンプーを使用して本来必要な皮脂まで取りすぎたり、爪を立てて頭皮を洗ってしまうことで、角質層のバリア機能が低下したり、皮脂が必要以上に取り除かれてしまっているからです。

また、強い界面活性剤は皮膚に残りやすい性質をもっているため、すすぎが足りないと頭皮に残ってしまったり、毛穴をふさいだりしてしまう可能性もあります。この場合も頭皮トラブルとなって、フケを発生させてしまいます。

地肌トラブル(フケ、かゆみ、乾燥、べたつきなど)を抱える地肌は、そうではない健康的な地肌と比べて、1本1本の毛が細くなりがちです。ま た、地肌トラブルがさらに進行すると、抜け毛につながるというデータもあります。
こうしたことが原因の細毛や薄毛に対しては、地肌トラブルの原因に働きかける医薬部外品のセラシャンプーやセラトリートメント/セラローションなどを使って、健やかな地肌環境を保つことが大切です。
 地肌は、髪が生み出され成長が始まる土壌。健やかな頭皮から丈夫な髪が育ち。地肌をいたわるお 手入れは、美しく健やかな髪を育む大切な一歩です。